ニュージーランドで思った事など。

地元の知り合いが作っているフリーペーパーにニュージーに行った時のコラムを載せてもらいました。その本文をブログにもシェアしようかと。読んでいたければ嬉しいです!

 

ニュージーでは主に4ヶ月くらいワイン農場で働いていたのですが、住んでいた小屋もワイン農場の敷地内(職場まで徒歩0分!)、しかも海まで歩いて3分。ワイナリーが目の前にあって、ワイン試飲し放題だし、夜は天の川見れるしで、最高の環境でした。

 

さて、そんな環境の中で初の1人暮らし。始めたワイン用ぶどうの収穫が終わり、仕事が無くなった頃に事件は起こりました。

何をしても良いけど、何もやる気が出ない。

そんな精神状態になったのです。

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最初は仕事が無くなり、帰国が見えてきたからだと思っていましたが、どうもそれだけでは無い。仕事をしている時は気軽に話しかけられたのに、ボスやガーデナーのおっちゃんと話すこともままならず、目の前にあるのにワイナリーや海にすら出ない。

人に見られるのすら嫌になり、時間と環境を無駄にしていると思うととてつもない自己嫌悪に襲われて、辛かったです。

 


何を悩んでるのか分からないほど悩みに悩んだ挙句、ニュージーランドに来た理由に問題があったのではと考えるようになります。

 


要はチヤホヤされたかったからなんです。

 


ニュージーランドの自然に、文化に、人に触れたい、知りたい!というのが動機なら問題は無かったのですが、「認められたい」「有名になりたい」といった理由で決めたに等しかったので、現地で認められ無い事やSNS上で反響を得れない不満がやがて不安になり、疑問を持つきっかけとなったのだと思います。

 


つまり、自分の意思では無く、他人の、自分が勝手に思っている世間の意見を通したのです。

 

同様に、上で書いた承認欲求と言われているものは、記憶を掘り返してみると、自転車で旅を始めたことに留まらず、いつの間にか自分の行動基準になっていた事が分かってきました。

しかも考え方は持続可能じゃありません。一時楽しくとも、際限ないので悪い意味で一生満足出来ないですし、人と比べて、周りの目を気にして、いつもどこか不安を抱えている。そんなの嫌だしつまらないですよね。

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どうすれば本当の意味で幸せになれるのかは今はハッキリとは分かりませんが、考えて、試して、失敗して、また考えて。そうやって地道に見つけて行くのだろうなと今は思っています。

 

面と向かっては言えないけれど、チャンスを与えてくれた両親に、本当にお世話になったNZ在住M家の皆さん、読んでくださった方々に、(ギリギリになってゴメンナサイ)あまいろ探偵団の皆さん、ありがとうございました。

 

ではまたどこかで。

 

織人